こんにちは。
クリエイティブディレクターの吉岡です。
社外問わず、よっぴというネームでお仕事しております。
この記事は、
✔ディレクター1、2年目
✔ ディレクターという肩書で成長をしたい
✔ 自分がこれまで積み上げてきた自信と、実際の評価に心が折れそうになってる方
✔ ディレクターって辛い仕事だな、と思ってる方
✔ 思い通り進まず「モヤモヤ」する方
という方々に、読み終わった際に最後は、「前向きに頑張ろう。」と思っていただけれれば嬉しいです。
軽く自己紹介をしますと、前職ではアパレルブランド、都内商業施設などのプロモーション業務を担当したのち、現在、free web hopeにて、toCを中心に食品ブランドやブランドの立ち上げをする傍ら、結婚式やスイーツのLP(ランディングページ)制作を担当しております。
それでは早速。
ディレクションは貢献・成長実感が分かりにくい
ディレクターって、やることが多い割には成長が見えにくく、評価を可視化しにくいあいまいな職業の1つです。
予算管理、進行管理、キャスティングなどの実務業務をしながら、コンセプト設計、企画、コピーライティングを考えるロジック思考を必要とし、クオリティコントロール、コンセプトデザインなどの感覚思考を使ったり、リスクマネジメント能力、時にはプレゼンしたり、ヒアリングをするコミニケーション能力も必要です。
お客様とパートナーさんの間にたち「モヤモヤ」としていた時期もありました。
貢献実感も成長実感もなかなか感じられず、悔しい思いを何度も経験してきました。
ディレクターは総合力のスペシャリスト
ディレクターの1つの悩みが、際立って「得意」がないこと。web業界の中で言えば、専門家の人に対して、コーディングができない。デザインもできないみたいな。
でも、そんなことはないです。ディレクション1つで、数値の成果も、クリエティブの魅力も、お客様との関係値も変わります。
1つのプロジェクトに、たくさんの能力を使いながら、最終ゴールを目指していくのがディレクターの仕事です。
大きく分けると5つの能力が必要
- 納期に間に合うよう、作業の進捗を把握しながら調整していく「スケジュール管理能力」
- クライアントの意図をくみ取りつつ、チームをまとめていく「コミュニケーション能力」
- 顧客を引きつけるような企画を生み出す「発想力」
- チーム内で出てきたアイディアをまとめ、具現化する「創造力」
- 情報やデータを分析し、どのようなゴールが適切なのか判断する「課題解決能力」
いや、めっちゃ大変。って、思いませんか。
でも、どれも1つ1つ大事な能力なのです。
もちろんこれに加えて、webディレクターであれば、最低限のweb知識など、個々によって違いますが知識も必要です。
「どうすればできるか考える」そして「実行する」
先行き不安だ!と、落ち込まないでください。
能力の話をしましたが、結局は、
ゴールを設定し、それを解決するための道筋を考え、自分とチームを信じて実行すること。
これが一番大事です。
誰かが、そんなの無理だと言っても、やったことないからできないと思っていても、自分で限界を設けてはいけません。もちろん御用聞きは、NGです。
「段取り」上手を目指す
できる方法を考えたら、つぎに避けて通れない「段取り」です。
段取り上手は、どこにいっても活躍できます。
プロジェクトの起点と終点を想像して、弊害はないかを考える。
弊害が見つかれば、分解して、順序立てて、解決していく。
必要に応じて、本で知識を蓄え、ときに人の力を借ります。
プロジェクトを開始する前に弊害が見つかれば、それはもう才能です。
自信を持ちましょう。
プロジェクトを進めていく中で、弊害はほぼ確実に出てきます。
それでも落ち着いて、条件の中から解決策を見つけ出しましょう。
ディレクターとしての財産は「人」だと思う
話はちょっとずれますが、要領がいい人や責任感が強い人に陥りがちなことは、「自分はちゃんとやっているのに、人が思ったように動いてくれない。」ことだと、個人的に思います。
ディレクターは言い換えれば、人を動かす仕事でもあるので、そう思うのも致し方ない。
ただ、動かしたい相手の気持ちまで考えられているだろうかは一度立ち止まって考えた方がいい。
忙しい人に対して、「資料を見て返信をしてくれないので、私の仕事が進まない」というようなことは思ったことはないだろうか。
こんなこと言っている私ですが、一時期私も陥りました。しかしそれはただの他責思考。
その解決方法は相手によって異なるので、方法はさておき。
ここで言いたいのは、他責思考はNGということではなく。
想像力を使っているのかということ。
相手が困っている時に、さっと手を差し伸べられているのか。どこか穴があいていたら、そこを塞げられるのかを想像し、先回りする。
なぜ、先回りし、人を助けるのか。
人を助けるのも役割の1つだからです。ディレクターはたくさんの人と協力して、成り立つ職業です。決して一人でプロジェクトは進みません。
将来、クライアントも、メンバーを含め、自分が困ったときに、何人が自分を助けてくれるのか。
私はディレクターとしての財産は「人」なんじゃないかって思ってます。
いわば、人間力もディレクターとしては必要なのではないでしょうか。
気づきの回数だけ、圧倒的に早く成長する
何かを解決するとき、顧客になりきってその人の生活を想像する場面は多々ありますよね。
できる限り顧客に寄り添い、顧客が見ている世界を意識すると、顧客の日常的な行動に潜んでいる問題にも気づけるようになるのではないか、と考えています。
それを日常的に鍛えたいなら、日々のふとした変化や他の人には目に付かない部分にまで注意が行き届いているかを考えることが近道、と考えています。
気づきはなんでもいいのです。
「電車の中、混んでるからリュック前でかかえよう」
「あ、ゴミが落ちてるから拾おう」
「あそこのゴミ箱は、いつも誰が片付けているんだろうか?」
「お花の水いつも新鮮だけど、誰が取り替えているんだろう?」
「なんか、話がかみあってなくて違和感を感じるな」
なぜ、仕事に気づきが大切なのか。
・顧客の表面的には出ないニーズを掴む可能性がある
・現状とのギャップを埋める解決の糸口が見つかる可能性がある
気付きを得る機会がほしいなら、身の回りのゴミ拾いから始める。意外と落ちていたり、落ちてなかったり、俯瞰して物事を見ると、沢山気づきを得られるはずです。
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「この人ならなんとかしてくれる」という信頼感
話は長くなりましたが、「頼りになる」という安心感から、仕事が任せられるようになったら、ディレクターとしては成功の第一歩ではないでしょうか。
その次は、「この人ならなんとかしてくれる」を目指して、どんな案件でも応えらえるような能力とスキルを持てば、キャリアの道はどんどん広がります。
ディレクターの可能性は無限だと私は思います。
私も完璧ではありません。得意な部分と、不得意な部分があります。
ただ、ディレクターという仕事には誇りを持っています。
日々、誰かに迷惑をかけながら、助けてもらいながら、失敗の連続です。
失敗しても軌道修正したらいいのです。
迷惑をかけたなら、いつか恩を返せばいいのです。
先程お伝えした通り「どうすればできるかを考え、実行する」ことさえ諦めなければ、頼りにされ、知らず知らずに成長します。
ディレクターという職業は今後の社会でも必要とされる職業だと、ここ数年感じております。
少しでもディレクターで活躍したいという人が増えたら嬉しいです。