free web hope で PRを担当している黒須です。
先日、新たに社員向け福利厚生「ラーメン山岡家食べ放題」をスタートした旨をPRTIMESにて発信したところ、想像以上の反響をいただきました。
▼前回のプレスリリースはこちら
free web hope「ラーメン山岡家食べ放題」従業員向け福利厚生開始のお知らせ
まさかPRTIMESのトップページで、自社のプレスリリースを見る日が来るなんて
SNS上でもたくさんに言及いただき、PRTIMESの「いま話題(=24時間以内に配信されたプレスリリースのアクセス数ランキング)」で最高5位まで上昇しまして、内心本当にびっくりしています。
黒須
山岡家の力すごすぎる、、想像の範疇を遥かに超える反響だったな、、
相原さんがスーパー銭湯帰りに、車で千葉のロードサイドを走っていたら偶然見つけたラーメン山岡家にどっぷりハマったことから始まった山岡家食べ放題福利厚生。
この一件で、改めて山岡家の偉大さに感銘を受けているのも束の間、さらなる衝撃が私たちを襲います。
黒須
え、やば
なんと山岡家本社から着信が入ってるじゃありませんか。
なんか、すごく偉い人たちから怒られそうな予感しかしないんですけど・・・
一応、プレスリリースのあとがきに
本福利厚生はファンが高じて実施したものであり、ラーメン山岡家を運営している株式会社丸千代山岡家様とは無関係です。本記事で乾麺の購入を検討されている方はこちらからどうぞ。
と書きましたが、ダメだったか、、、?
いずれにせよ本部に行って謝罪しないといけなさそう、、、本当にすみません、、
というわけで、本部に行ってきた
これから大怒られがあるのかもしれない
やってきたのは、株式会社丸千代山岡家の本社機能を持つ関東事務所。写真は、事務所に隣接しているラーメン山岡家つくば中央店です。
関東事務所はこんな感じのところにあります
相原
ついに山岡家に呼ばれたな。あんまりこういう怒られ方したことないから、どういう顔していいかわかんないよな。
黒須
社長、私マジで山岡家大好きなので、本当に嫌われたくないんですが。
何を隠そう私黒須は、地元守谷にあるラーメン山岡家守谷店のヘビーユーザーで、今回の福利厚生導入で「ええええ、山岡家がオフィスで食べられるのおおおおお!?!?!?涙」と最も歓喜した社員の一人であります。
それなのに、今から大好きな山岡家から本気でお叱りを受けるかもしれないこの状況・・・
私の人生における大事な “何か” を失ってしまいそうな気がしてなりません。
「どうぞ、こちらへ」
応接室に通される我々。
恐る恐る、座っているお二人と目を合わせる。
只事では済まなそうな雰囲気が目から伝わる
橋本さん(左)
株式会社丸千代山岡家 経営企画室 外販事業部部長。今回、free web hopeに電話をされた方。
大島さん(右)
株式会社丸千代山岡家 取締役 経営企画室室長。おそらく相当怒っているに違いない方。
橋本さん
記事を書かれたのはどちらですか?
黒須
あ、、はい、、私です・・・・
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
沈黙長いな・・・
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
橋本さん
とてもおもしろかったです(笑)しかも付属のレシピに忠実にラーメン作ってましたよね?社内でも話題でしたよ。
「普通、PRTIMESってああいう使い方しないですよね?」って笑顔で聞いていらっしゃいます
大島さん
橋本さんからSlackで来たときは、思わずにやけてしまいましたよね。
よかったあああああああああ!!!
相原
てか社内の連絡手段、Slackなんですね。
大島さん
本社だけじゃなくて店舗のアルバイトも使うので、入社と同時にSlackの使い方を教えています。
大怒られすると思いきや一転!
なんと、記事をおもしろいと思ってくださっていたみたいです泣
橋本さんも、大島さんも、なんて懐の深い方々なんでしょう。
せっかくなので、ここからは私が愛してやまない、でも謎に包まれているラーメン山岡家の秘密を根掘り葉掘り聞いていきます。
【開発秘話】飽くなき探究が生んだ「お店の味」
これがあれば大怒られは回避できると用意したキャップ
相原
まずお伝えしたかったのは、、乾麺が店と同等のクオリティで本当にびっくりしたんですよ。これはすごい、ヤバイとなってそれで福利厚生として導入しました。あれすごくないですか??
橋本さん
ありがとうございます。そうですね・・・実は、乾麺は山岡家の通販事業の販売商品として開発したもので、最初に出したものは再現性の面でイマイチの商品でした。
大島さん
そうそう。最初は麺が平たくて細く、どうしても「お店の味」を再現できなくて。 やはり、山岡家といえばあの独特の太麺なのですが、乾麺であの太麺をつくれる工場が日本中どこを探してもなかったんですよ。
橋本さん
その後私が入社し、乾麺開発を担当することになりまして、私がメーカーの選定から見直すことにし、そのタイミングで現在のメーカーさんに出会えました。「山岡家さんの太麺は難しいと思ったが、やってみますか」と、言ってくださったんです。そこから試作が始まりました。まあ試行錯誤の連続なんですけど・・・
黒須
具体的には、どのような苦労が・・・?
橋本さん
最初の試作品は、茹で時間が12分もかかってしまったんです。 会長からは「なんとか6分にならないか?」と言われてましたが、なかなか短縮できず。 一度6分半まで縮めたこともありましたが、会長に一口食べてもらうなり「これって何混ぜた?」と。
大島さん
味覚が本当に鋭いので、会長の舌はごまかせない。
橋本さん
結局、8分の茹で時間でようやくOKが出たものの・・・最初の醤油味と特製味噌味は、開発開始から半年以上かかりました。あの太麺は、今の製造元メーカーさんでしか作れない、特別な仕様なんです。 麺を茹でたら一度スープで煮込む工程がありますが、これも試行錯誤の末に生み出しました。
黒須
(麺を茹でたあとに一度スープで煮込むのは、そういう事情があったのか・・・)
橋本さん
麺はなんとかできたものの、今度はタレの調整が難航しました。 豚骨スープで作るお店と、お湯で作る家庭では、どうしても味が変わってしまうんです。 試食の直前まで「店と同じ味にはならない」と理解しながらも、試食すると「やっぱり店と違う」と指摘する会長。 その繰り返しでしたね。
会長の厳しいチェックをクリアした5つの味。現在も引き続き、新しい味を開発中だそうです
相原
ここまでの話、どれも痺れます。会長もすごいんですが、何よりその無理難題を超えてくる開発チームがすごい。あ、ちなみに僕はプレ塩派なんですが発売はあるんでしょうか・・・?
橋本さん
販売するかどうかは別として・・・原型は、出来ています(笑)
麺の問題に、スープの問題。
お店のような美味しさの裏側には、開発に携わる全員の並々ならぬ努力の結晶なのですね。尊い。
・・・ここで気になるものを発見。
【衝撃】徹底された味へのこだわりで、日商ギネスを更新中
い、いいい一億・・・?!
黒須
うしろにある「日商一億円」って・・・すごすぎませんか??
大島さん
ありがとうございます。令和5年1月1日、はじめて日商一億円を超えました。それを記念して作ったものですが、現在では、週末は比較的日商一億円を超えさらに記録を更新し続けています。
相原
すげーーーー!それって全店・・・例えばフランチャイズとかも含めてですか?
橋本さん
実はフランチャイズはなく、すべて直営店なんです。
相原
えっ、187店舗、すべて直営なんですか?
大島さん
そうなんです。フランチャイズ展開をしない理由は、ひとえに創業者の味へのこだわりにあります。 会長・社長は、今もなお、毎日5-6店舗を自ら回り、味のチェックを欠かしません。 ちなみにさっきSlack見て気付きましたが、社長は今、九州の店舗にいますね。こんな具合なので、会社にはほとんどいません(笑)
相原
毎日店舗まわるんですか?え、ほんとに毎日??
大島さん
はい、本当に毎日。創業からずっとやってますよ。この前とかも北海道の事務所で打ち合わせしていて、ちょっと時間あるから出てくるわ〜って言って300キロ離れた店舗にいくとか(笑)そういうのが普通になってます。
会長がオフィスにいらっしゃるのが相当レアなようで、見かけた瞬間、自動販売機でジュースを奢ってもらうための並びが出るらしい
会長含め幹部が自ら現場に行き、どこまでも味へのこだわりが徹底されていらっしゃる。あと、結構会長は気さくな感じが伝わってきますね。
大島さん
味へのこだわりでいうともう一つ。山岡家は、セントラルキッチン方式ではなく、全店舗手作りです。セントラルキッチン化すれば、効率的に味の均一化を図ることができますが、山岡家は手作り感を重視しており、各店舗でスープを4日間火にかけてじっくりと仕込んでいます。
黒須
(4日間も・・・!!!すごぉ、、、)
大島さん
なので、実は火加減や担当者によって味が微妙に異なることも、ファンにとっては魅力の一つになっているんですよ。「俺はA店派だ」「いやいや、B店の方がうまい」なんていう会話が、お客様の間で繰り広げられているようです。
相原
へぇ〜〜〜!全店で同じ味というわけではなく、お店ごとに個性があるということですね。ちなみに、イチオシ店舗はどちらなんですか?
大島さん
僕は、北海道にある北広島店。普段はつくばにいるんですけど、北海道出張のたびに行っちゃう。ちなみに北広島店は、アパートの1階にある珍しい店舗です。
こちらが北広島店。本当にアパートの下にある
橋本さん
会長は「谷田部店は美味いときは一番美味い」と絶賛してましたね。
黒須
(谷田部店、気になるな・・・)ちなみに、風の噂かもしれないですが「水戸城南店が一番美味しい」と聞いたことがあります。
大島さん
実は、山岡家では社内イベントとして、毎年No.1店舗を決める大会が開催されているんですよ。
相原
かなり厳正な審査がされてますね!その中でも「ここは毎年常連だ」みたいな強豪店舗があったりするんですか?
橋本さん
それが見事になくて。毎年全然違う顔ぶれなんですよ。
大島さん
ちなみにNo.1店舗が決まるのと時を同じくして、「ネギ切り選手権」「接客選手権」などのイベントも行われてます。優勝者はアルバイト部門、社員部門、店長部門とそれぞれ選出されています。
黒須
おもしろいですね!優勝すると何かあるんでしょうか??
大島さん
ネギ切り選手権の優勝者には、自分の名前が入ったマイ包丁がプレゼントされます(笑)私たちにとっては当たり前のことですが、他のラーメン屋さんではあまり聞かないかもしれませんね。
「毎年順位が変わる」「強豪店舗はない」などの言葉の端々から、日頃から高いレベルでサービスや品質の向上に取り組まれているのだと大変感心しました。
【最大の疑問】なぜ、東京都心に山岡家がないのか?
こちらはラーメン山岡家土浦店(採用サイトより抜粋)
相原
これ聞いちゃっていいのかな・・・あの、多くのラーメンファンが疑問に思っていることかと思いますが、なぜ山岡家は東京の都心部に店舗がないんですか?
橋本さん
実は、過去に東京に進出したことがあるんです。 新宿、池袋、高田馬場に3店舗を出店していました。
黒須
えっ、そうなんですか! それはいつ頃の話でしょうか?
橋本さん
2009年頃ですね。 しかし、残念ながら撤退することになってしまいました。
相原
よくラーメン屋さんの出店で耳にするのは、匂いと近隣の問題がありますがそういうことですか?
大島さん
いや、匂いは全然大丈夫でした。撤退の大きな理由は、茹で時間の長さです。 山岡家のラーメンは、極太麺を使用しているため、茹で時間が長くなってしまいます。 東京のランチタイムは時間がない人が多く、回転率を重視する必要がありました。つまり、茹で時間の長い山岡家のラーメンは「東京の忙しいサラリーマン」に合わなかったんです。
相原
なるほど。 でも新宿とかにあの赤い看板があったらかなり目立ちますよね。都心部に出店したいという気持ちはなかったんですか?
橋本さん
もちろん、都心部への出店は魅力的でした。 しかし、都心部には低価格でスピーディーなラーメンを提供する競合が多く、苦戦は免れないと判断したんです。
大島さん
もともと山岡家は、ロードサイドを中心に出店する戦略をとっていました。 トラックの運転手さんなどが気軽に立ち寄れる、駐車場の広い店舗展開が基本路線だったんです。1号店も、国道6号線沿いの牛久という場所で、トラック運転手さんの口コミで広がっていきました。 その原点に立ち返って、郊外ロードサイドを中心とした店舗展開を続けています。
現在東京エリアには「瑞穂店」と「青梅店」があります。もう少しだけ、お気持ち程度でいいので都心側に近づいてほしいな…
【取材NG】謎に包まれた会長の素顔
山岡正会長。シルエットでお送りいたします
相原
いろんなお話しを聞いてきましたが、一貫して会長のこだわりと強さがエピソードが随所に出ていて、もっと会長のお話しをお聞きしたいです。
橋本さん
会長は、本当にラーメンが好きで、情熱を注いでいます。会社のこと、社員のこと、そして何よりもラーメンの味を常に考えている、そんな印象です。
大島さん
山岡家の店舗は郊外ロードサイドなので、電車ではお店に行きにくいので、自ら車を運転して全国の店舗を視察にまわっています。他社のことはよくわからないけど、徹底した現場主義をもう何十年も体現し続けていますね。あとは、農業事業もやっているんですが、会長も一緒に農作業したりします。この前も朝4時集合でしたけど、会長が一番乗りでしたね(笑)
大島さんは、北海道札幌市にあるラーメン山岡家藤野店にアルバイトとして入社し、店長→採用責任者→関西地区の新規出店担当→新業態開発→株価対策→取締役経営企画室室長(現在)というキャリアの持ち主。こんなに気さくですが、常に会長の「やりたい」を形にしてきたすごい方です
黒須
改めてこれ本当にすごい話だ・・・店舗に視察に行ったら、社員とお話しされるんですか?
大島さん
ガッツリしてます。社員だけでなくアルバイトとも話していますよ。そのまま近くの店舗のメンバーを呼んで、飲みに行ったりもします。そんな感じなので、逆に社外の方との会食は、ほとんどしてないです。
橋本さん
あと、メディアにも全然出たがらない。テレビも雑誌も、取材は全て断っているので写真や動画はほとんど残っていません。
相原
えーーー!密着ドキュメンタリーとかでの会長も見てみたいですけどね。なぜそこまで露出を嫌がるんでしょうか?
橋本さん
職人気質なので「そんな暇があるなら一店舗でも多く足を運びたいし、メンバーに時間を使いたい」という想いの現れじゃないですかね。
会長の貴重なプライベート写真を見せてくれようとしています
相原
会長のこだわりやDNAみたいなものが、エピソードの節々から伝わってきますね。しかも社員一人ひとりを大切にする温かさもあって、本当にすごい会社だ・・・
おまけ
ここまで丁寧にお答えいただき、山岡家ついてかなり詳しくなってきました
大島さん
そういえば、黒須さんは特製味噌がお好きなんですよね?
黒須
はい、そうです!まだ地元に住んでいるときは週一で通っていたので、いろんな味を食べていたんですけど・・・東京に引っ越してからは滅多に行けなくなってしまったので、いつも特味噌を選んでいます。ダントツで好きです。
好きが高じて、すっっっごい早口で話してしまった。
橋本さん
そんなに好きなんですねー。乾麺でいうと、ある役員は「辛味噌が一番店の味に近い」と言っていますよ。僕も同意です。
大島さん
あと、つけ麺にするのがおすすめ。茹で時間を少し長めにし、スープのお湯の量を少なめにすることで味が濃縮されます。さらに、お酢を10cc〜15cc加えると、お店のつけ麺の味に近づきますよ。
相原
へぇーーー!つけ麺にもできるんですね!それは最高すぎる。ちなみに山岡家で一番人気なのは、やっぱり特味噌なんですか?
橋本さん
いや、醤油ですね。元々醤油から始まった店なので。
大島さん
僕も醤油を一番食べますね。他の社員もそうだと思います。中の人間からすると「なんでこんなに特味噌が注目されてるんかね?」という感じです。たしか、有名なラーメンYouTuberの方が紹介してたんだっけ・・・?
「醤油って食べたことないな」と心の声がシンクロしている図
最近、いろんなインフルエンサーが特味噌を激推ししている動画をSNSでよく見かけますが、それでもなお醤油が一番人気みたいです。
*****
黒須
本日は、本当にありがとうございました!もう何もかも最高で、、今日という日を一生忘れないです・・・!
今まで謎に包まれていた山岡家のカルチャーに触れられて、大好きだった山岡家が、さらに大好きになりました。自分で書いたプレスリリースが、こんなことになるなんて感無量です。冥利に尽きます。
橋本さん
あっ、ちょっと待っててくださいね。
?!!!!!
大島さん
今日のところは、これで・・・
なにこれ、受け取って大丈夫な封筒???
恐る恐る、封を開けてみる・・・
謎の紙袋の中身は、餃子無料券50枚 でした。
普段、サービス券を5枚集めて交換しないと餃子は無料にならないので、はっきり言ってこれはチートです。
ちなみにこの他に、トッピング無料券もいただきました。
株式会社丸千代山岡家さま、どれだけいい会社なんですか・・・!!!!
〜緊急召集を終えて〜
相原
いや〜山岡家いい会社だったなーーーすごかったね。もっと好きになったわ。
突撃取材(?)を終えて、一安心。
山岡家の懐の深さに、圧倒的に感謝です。本当にありがとうございました。
相原
じゃあ、せっかくだし食べて帰ろうか。
美味しいラーメン見つけた
早速、いただいたトッピング無料券を使って注文。
私は贅沢にコロチャーシューを追加しました。幸。
山岡家で見つけた
太くて 強くて まっすぐ
麺の力で あふれる元気
みんなで、「いっただっきまーーす!」
相原
あっサービス券、俺にちょうだい?山岡家Tシャツほしいんだよね。
黒須
何ふざけたこと言ってるんですか、絶対嫌ですよ!w 私今8枚まで貯まっているので、本当に一枚も渡したくないんですけど。
クセになる味、ラーメンの山岡家