本当に大切なのは向き合うこと。「自分たちにしかできない」を見つめ直したサイトづくり
プロジェクトメンバー
- 相原ゆうき(free web hope Inc.)SALES
- 吉岡沙織(free web hope Inc.)PM/PLANNER/COPY WRITER
- 高橋みづほ(DCC Inc.)LEAD DESIGNER/ILLUSTRATOR
- 鳥海夏菜美(free web hope Inc.)DESIGNER
- 林ゆいDESIGNER
- 有限会社データプロENGINEER
- 小出有紀(free web hope Inc.)THANKS
- HAYATOPHOTOGRAPHER
- 宮崎恵子HAIR&MAKE
- 田上聖(free web hope Inc.)WRITER
2022年に創業のデンタルHR総研株式会社は、歯科衛生士や歯科助手など、歯科業界の人材に特化した採用代行サービスを展開しています。歯科専門の採用代行会社は、業界でも数社程度と少なく、競合他社との類似性も高いため、差別化が難しいという現状がありました。
同社の既存サイトでは戦略立てが難しく、運用にも課題を抱えており、自社サービスの理解や問い合わせの質を高めるためにも、サイトリニューアルを決意します。
free web hopeは、コンセプトの設計からサイト構造の見直しをはじめ、多角的な視点からサイトリニューアルをサポートいたしました。
本記事では、デンタルHR総研株式会社 代表取締役 土屋雅臣さんと、プロジェクトマネージャーを担当した、クリエイティブディレクターの吉岡沙織が当時を振り返ります。
僕らが提供できる価値をしっかりと伝えていきたい
どのような経緯でサイトリニューアルを考えたのですか?
土屋様:ありがたいことに創業時から多くのお問い合わせをいただき、2年弱で採用支援を行う歯科医院の数も右肩上がりで増えてきました。
でも、その数が150医院を超えたとき、このままでいいのかな?と思ったんです。数を追い求めるよりも、目の前の歯科医院と院長先生に向き合った採用支援を行いたいと考えた際、自社をアピールする上で既存サイトのリニューアルが必要だと感じました。
また、問い合わせのなかには、弊社のサービス内容を十分に理解されていないケースもありました。サイトは我々がサービスを提供する入口になるものですから、サイト自体のクオリティーを高めることも、リニューアルを検討するきっかけでしたね。
*デンタルHR総研株式会社 代表取締役 土屋雅臣さん
その上で、なぜfree web hopeに依頼したのですか?
土屋様:既存サイトは、実は僕が制作したものなんです。でも、見せ方や改善には限界があり、僕だけの力ではどうすればいいかわかりませんでした。
そんなとき、本当に偶然ですが、YouTubeで相原さんが出演されている動画を見つけたんです。動画を見終わった後に、「この人だったら任せてみたい」と思い、Facebookで直接メッセージを送りました。そこからやり取りを重ねて、吉岡さんが担当することになり、本格的な制作に移っていったんです。
吉岡:そんな経緯があったんですね。営業・受注は相原でしたが、ディレクションや進行管理は私が担当することになりました。
任されている以上、中途半端なアウトプットは許されません。そういう気持ちを持ちながら、市場調査や分析、バリュープロポジションなどを検討していきました。*株式会社free web hope クリエイティブディレクター 吉岡沙織
土屋様:吉岡さんは、こちらからの質問に丁寧に答えてくれるし、毎回すばらしいアウトプットを出してくれるしで、心強い味方でしたよ。
吉岡:ありがとうございます。
コンセプトに求めたのは「伝わりやすさ」
どのようにして、新たなコンセプトを作ったのですか?
吉岡:競合との類似性が高いという現状を打破するためにも、既存サイトをゼロベースに戻し、コンセプトづくりから始めることになりました。
私はコンセプトを作る際、顧客分析→自社分析→競合分析の順に調査を行っていきます。
しかし、今回はターゲットが歯科医院の院長先生という特殊性があり、顧客分析はネット上から情報をほとんど拾えなかったんです。
そこで、土屋さんにも協力をお願いしました。やはり、院長と直接コミュニケーションを取られているからこそ、リアルな情報をたくさんアドバイスしていただけました。
最初にできあがったコンセプトは、土屋さんからダメ出しされてしまって(笑)
土屋様:決してコンセプトがダメだったわけじゃないんです。
ただ、歯科の院長先生は、難しくなくシンプルな言葉を好む傾向にあります。そこでいうと、吉岡さんが作ったコンセプトは、想像以上にスマートすぎたんです。
こちらが指摘すると、次はシンプルでわかりやすいコンセプトを提出してくれて、さすがの修正力だなと思いましたね。
吉岡:ありがとうございます。土屋さんが遠慮することなく、スパッと言い切ってくださったおかげです。とにかくシンプルかつ伝わりやすさを考え直したら、コンセプトをスムーズに修正できました。
見せ方を変えるから魅力が伝わる
サイトリニューアルで意識したことは何ですか?
吉岡:トップページやサービス紹介ページを含めて、LPに近いデザインやコンテンツの見せ方をするのが、当初からの戦略でした。
*トップページにおけるビフォーアフター
なぜなら、LPのセオリーに基づく見せ方なら、サイト訪問者の理解度が早く深まり、アクションを起こしやすくなるからです。
ご依頼が「問い合わせの質」をあげたい、ということだったので質の定義や顧客の悩むフェーズを分析しました。課題は初見でみたサイトと実際のオリエンで聞いた時のサービス理解度が全く違ったので、早い段階で検討をつけました。
*デンタルHR総研株式会社 公式サイト内サービス紹介ページ
土屋様:リニューアル後のサイトでは、言葉だけでなく、オリジナルのイラストを各所に盛り込み、親しみやすさを演出できたのも気に入っています。
このイラストを用いたパンフレットも用意したんですが、サイトとともに一貫性が生まれて、より弊社の信頼感や魅力を伝えやすくなったと思っています。
吉岡:リニューアルに伴うサイトデザインやイラストは、DCC Inc.の高橋みづほさんがメインで担当しています。
高橋さんには、初回の打ち合わせから参加をお願いし、期待を超えるアウトプットを見せてくれました。
イラストがあることでサイトの視認性が高まり、デンタルHR総研を利用する未来をサイト訪問者がイメージできる動機づけになっています。
理想の結果に近づいていることを実感
リニューアル後の結果はいかがですか?
土屋様:結果ですか?ありがたいことに、リニューアル直後から反響をいただいて、僕自身も驚いています。
問い合わせ数は、リニューアル直後の4月が14件、5月は27件に増えました。リニューアル前の3月が3件だったことを考えると、数字を大きく伸ばしています。
私自身のプロフィールや実績となる数字、導入・採用成功事例の掲載なども、弊社のオープンな姿勢や信頼感のアピールにもつながりました。
歯科に特化した採用代行会社が数社程度しかない状況で、競合他社との差別化を実現できたからこその結果だと感じています。
吉岡:そんなに反響があったんですね。初回の打ち合わせから思っていたのは、土屋さんが見せてくださった資料や説明のわかりやすさです。
また、サイトの方向性や目指す理想像なども、わかりやすく言語化してくださり、思いをサイトにうまく反映することができました。
結果として、見る人にもわかりやすいサイトになり、問い合わせにもつながったのだと思います。
土屋様:「質」の部分でも、変化を感じているんですよ。
以前は「まず話を聞いてみたい」という方が多かったのが、最近は「契約をお願いしたいんです」というふうに、弊社サービスの理解が深い状態での依頼が増えました。
他社と比較検討するのではなく、最初から弊社に問い合わせをしてくれているようなんです。オンライン面談の予約率も月を追うごとに増えていて、おかげさまで日程調整が大変なくらい忙しいです(笑)
歯科業界の採用問題を変えるパートナーとして歩む
今後の展望についてお聞かせください。
土屋様:弊社のことを理解している歯科医院に寄り添い、採用のお悩みを一緒に解決していきたいですね。
6月17日に本を出版したんですが、free web hopeさんにはサイトリニューアルに引き続き、書籍のキャンペーンとなるLPを作っていただきました。(『歯科医院の採用ハンドブック スタッフの採用がうまくいく59の法則』)
書籍には採用のノウハウをこれでもか!と詰め込んでいるので、採用に悩む歯科関係者のすべての方に読んでもらいたいです。
吉岡:「絶対良いサイトを作る!」という気持ちで、社内のメンバーとともに協力しながら、サイト制作に取り組んできた数か月間でした。
結果として、リニューアル後の問い合わせや商談予約が増えているとのことで、私も安心しました。
土屋様:吉岡さんを含める皆さんのおかげですね。
この勢いのまま、書籍やサイトをきっかけに、「デンタルHR総研にお願いしたい!」という問い合わせが、1件でも多く増えたらいいなと思っています。
そして、free web hopeさんには、これからもお世話になりたいですね。もともと高かった期待値にしっかりと応えてくれたことも嬉しかったです。
動画を見ていたのもあり、当初は相原さんが担当すると思っていましたが、吉岡さんの提案は丁寧でアウトプットの質もとても高く、安心してお任せできました。
こちらのことを考えている姿勢も伝わってきて、吉岡さんが担当で良かったなと心から思っています。
編集後記
歯科衛生士の有効求人倍率は約23倍ともいわれており、採用の難易度が非常に高く、歯科医院の多くが人材不足に苦しんでいます。
20年以上にわたる人事・採用経験を持ち、歯科に特化した採用代行を行う「デンタルHR総研株式会社」を設立した土屋さん。
採用成功率と定着率の高さを生み出す秘訣は、独自の採用スタイルにありました。
医院情報を詳細まで把握し、求職者が抱える不安を事前に解決した上で、面接・内定へとつなげるため、互いに納得したミスマッチの少ない採用を実現できるのです。
インタビューも終盤。
今後の目標について、土屋さんが答えた「一人ひとりが幸せに働ける未来を願っている」という言葉が印象的でした。
そこには、国家資格(歯科衛生免許)を取得しても、人間関係やキャリアの悩みなどを理由に、60%以上の歯科衛生士が退職してしまう現状があります。
その上で土屋さんは「自分に合う歯科医院があることを諦めないでほしい」と語ります。その眼差しには、求職者や院長先生と真剣に向き合い、悩みを一緒に解決していく土屋さんの人柄や決意が表れていました。
自身の経験や専門性を活かし、「IT×採用×歯科」で人材不足解消に邁進する土屋さんの姿は、歯科業界全体のさらなる発展へとつながることでしょう。
デンタルHR総研株式会社さまの公式サイトは、下記の画像またはリンクをタップしてご覧ください。
https://dentalhr.jp/
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